躍から

躍写真館

写真は絵画と同じ

仲野嘉一(66043)

写真は絵画と同じ、観る人にどう連想・どう感じていただけるかがポイントと思います。
写真の前で一瞬でも足が止まる、通り過ぎない、目に留まる写真を目指しています。デジタルの一眼レフカメラを初めて購入したのは、2回目の職場を退職した2011年68歳の時でした。田舎の中学校の友達が山岳写真展に入選し、上野の美術館に東京にいる同窓生に集合をかけたのがきっかけでした。ちょうどその頃デジカメ写真教室で知り合った友達と同じ写真クラブに入部し、仲間とあちこちに撮影に行くようになりました。

疾風は上記仲間と美ヶ原高原の写真セミナーに参加したときに撮ったものです。先生への報告会で、失敗作ですと言ったところ、逆に素晴らしいと激賞され、全国規模の写真展に出展したところ、運よく流形展の新人賞を受賞しました。なんでこのボケ写真がというのが実感でした。先生のお褒め言葉は「神の手が降りた」でした。

家族の絆は長野県の地獄谷へ行った時のものです。雪が舞う寒い日でサルがなかなか眼を開けてくれず、片方が開けるともう一匹が目を閉じてしまい、約1時間粘ってやっと全員の眼がそろいました。先輩から、鳥など、動物写真は眼がカメラに向いていないとダメ、眼にピントが合っていないとダメとよく言われていました。

相棒は膝痛の通院の帰り道、日の出桟橋に寄った時にたまたま愛犬を連れた方がいたので、遠くで様子を見ていたところ、犬が楽しそうに飛び跳ねていました。望遠で撮りました。犬の楽しそうな動き、ボールの位置、飼い主との一体感があり、この原稿を書いている時、埼玉県展に入選したと通知を受けました。

2023年5月26日記