例会・イベント

開催の報告

2020年社友会新年例会を開催

恒例の日商岩井社友会新年例会は、1月9日(木)に双日本社21階大会議室にて開催されました。当日は晴天に恵まれ、会員203名、双日役職員35名の計238名の方々が出席され、賑やかな新年例会となりました。

例会は清水副会長の司会で進行、長久保会長の挨拶、来賓として藤本双日社長のご挨拶をいただいたあと、昨年実施した会誌「躍」創刊6周年記念フォトコンテストの入賞者の表彰式を行ってから懇親会に入り、田邉弘幸さんのご発声で元気よく乾杯を行いました。会場では和気藹々の雰囲気の中、近況を交わし旧交を温める歓談の輪が広がり、今年も女性会員22名の出席をいただき、華やかな懇親会となりました。又、フォトコンテスト入選作品12点を、会場内デジタルスクリーンにスライドショーで表示、皆さまからご好評をいただきました。保田雄康さんの中締めで新年例会は予定の13時30分に終了しました。

今回の新年例会では双日本社の秘書部、人事部、総務部、広報部の方々には大変お世話になりました。関係各位には本誌をお借りして厚く御礼申し上げます。

長久保敏会長挨拶

皆様 新年明けましておめでとうございます。穏やかな良い年を迎えられた事と存じます。
本日は晴天にも恵まれ、多くの会員の皆様にお集まり頂き有難うございます。また双日から原会長、藤本社長をはじめ役員の方々にも多数ご列席賜り厚く御礼申し上げます。

さて、新しい令和の時代になって初めての新年例会であります。本年も会員相互の「交流の場」として、「情報発信の場」として、また「憩いの場」として、世代を超えたオープンな社友会を目指して、当会を運営して行きたいと考えております。

今年は7月24日から東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。マラソンが北海道開催に変更となる珍事が起こりましたが、マラソンを含め全ての種目で熱い戦いが繰り広げられることと期待しております。世界中から800万人が訪れ、約30兆円の経済効果が期待されていますが、一方では、東京に一時的に人口が集中する為、激しい交通渋滞や電車・ホテル・レストランなど、街中に人が溢れかえるなど我々の生活にも大きな影響をもたらします。そこで、いま働き方改革が叫ばれている中、この期間は時差出勤や在宅勤務、夏休み一斉取得など思い切った改革を実施する絶好のチャンスでもあります。双日本体にも是非チャレンジしてほしいと思います。

昨年を振り返りますと、オリンピックを一年後に控えた、まさに『スポーツイヤー』としての話題が満載でした。陸上100Mでは3人が9秒台の日本記録を樹立、ゴルフ界では渋野日向子プロの全英オープン優勝、秋には日本中が歓喜に溢れたラグビーワールドカップベスト8。バトミントンの桃田選手と卓球の伊藤選手が世界チャンピオンに成るなど、日本人が世界のヒノキ舞台で大活躍する姿を目の当たりにして大きな喜びと誇りを感じたものでした。

他方、自然界に目を転じると日本のみならず世界中で超大型台風や竜巻、大規模な山火事などに幾度となく襲われ、地球はその許容限度を超え、制御が効かなくなったのではないかと恐怖さえ覚えます。昨年12月、一週間に亘りNHKから『パラレル東京』と題した東京直下地震の番組が放映されました。ご覧になった方も多いと思いますが、東京全土が火の海となり、逃げ惑う人々、負傷者を収容仕切れない病院、大混雑の道路や避難場所など、想像を絶する事態であり、甚大な被害が発生することを示唆しています。今までの常識は全く当てになりません。自分の命は自分で守るしかないと強く感じました。必要な物資を周到に準備すると共に、万が一災害が発生した場合には、冷静に素早く火を消して、その場に留まるか、避難するかを判断して自分の安全を確保して頂きたいと、切に切にお願いする次第です。このような重大事態に対して社友会として何ができるか引き続き検討を重ねて行きたいと考えております。

さて、今年の社友会の主な行事としては従来からのゴルフ大会、講演会、バス旅行、ハイキングなどの活動に加え、後ほど表彰式を行いますが、フォトコンテストに昨年は全国から130を超える応募を頂き参加者の広がりを感じています。今年も開催しますのでより多くの作品をお寄せ頂きたいと思います。また、3月には初めての全国ボウリング大会開催や本部・支部の女子会の拡大なども推進していきたいと考えております。

当社友会は、昨年末で2,777名の会員がおられます。白寿や米寿を迎える大先輩から現役世代まで幅広い年齢層をカバーしておりますが、全国でその長寿を祝う対象者が喜ばしいことに年々増えております。今年は白寿の方3名、米寿の方66名、喜寿の方121名、合計190名の方々です。お祝いをお送りすると共に、益々元気に過ごされることを心より祈念しております。

本日の新年例会にもご覧の様に22名の女性に参加頂き、華やかさも一層増してとても嬉しく思っていますし、来年は是非とも30名を超えたいものです。本年も引き続き新規会員獲得のため、勧誘助成金を有効に活用して積極的にアプローチして参りますので、皆様のご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、双日に在籍していた方など会員資格のある方には「双日社友会」設立のご案内と入会勧誘のお手紙が届いているかと思います。本年4月に双日社友会を設立される予定と伺っています。この新たな組織の活動を温かく見守ると共にできる範囲の協力を行っていきたいと思っています。

最後になりましたが、本日ご参集の皆様のご健勝と双日グループの益々のご繁栄を祈念して挨拶とさせて頂きます。ご静聴有難うございました。

藤本昌義社長ご挨拶

皆さん、新年明けましておめでとうございます! 今年も諸先輩方の前でご挨拶申し上げる機会を頂き、誠に有難うございます。

日商岩井社友会におかれましては、長久保会長をはじめ事務局の方を含めた皆さまに、いつも社友会の運営など多大なご支援を頂いており、改めましてこの場をお借りし厚く御礼申し上げます。今年も双日グループにとって、活気ある、充実した、そして実りある一年にしていきたいと考えていますので、本年もよろしくお願い致します。

さて、昨年の当社の状況につきいくつかご報告申し上げます。

昨年5月末には、双日の社長として、経団連の日本-ベトナム経済委員会の委員長職に就任しました。この委員会は元々「日商岩井-ベトナム経済・技術合同委員会」から始まったものですが、双日としての委員長職を実に23年ぶりに取り戻す事ができました。昨年12月には経団連ミッションを率いてベトナムを訪問し、フック首相とも面談しましたが、当社の委員長職復帰を大変歓迎して頂きました。

昨年9月にはJCR(日本格付研究所)が当社の格付を格上げし、当社設立以来初となる、A-(シングルエーマイナス)格を取得しました。安定的な財務基盤の構築・堅持と、収益力の着実な成長が評価されたものです。

一方で、事業環境に目を向けますと、皆さんご存知の通り、昨年来、世界経済の状況とともに、当社にとっての事業環境も厳しい状況が続いています。ご存じの通り中東情勢も緊迫しており、米中貿易摩擦もまだ予断を許さない状況が続いています。中国経済の減速は顕在化し、その影響は世界に波及しています。鉄鋼生産、自動車販売などの主要産業の動向も、引き続き低調となっています。

2020年の事業環境の見通しも厳しいものとなるでしょう。ただし、社員の皆さんに申し上げているのは、市況や景気が悪い状況の中でも、それを跳ね返し、収益を上げていける体質を作らねばならない、ということです。今年度予算の当期利益720億円を必ず達成しなければなりません。そして、中期経営計画最終年度の目標であり、社内外にお約束したコミットメントである来年度の当期利益750億円を必ず達成したいと思います。

今年の干支は、「庚子(かのえね)」となりますが、十干(じっかん)において「庚(かのえ)」は新しい環境へ対応する体制を整える年です。そのためには、残すべきものを見極めるべく、今までのやり方や、あり方と向き合うということも必要になってきます。十二支において「子(ね)」は、「種が、新たに芽生えて、いろいろな方向に育ち始める」という意味の年です。

今の中期経営計画を達成し、その次の目標である当期利益1,000億円を達成するには今まで通りの事をやっているだけではダメだと感じています。皆で双日を次のレベルに押し上げていく為に、新しい取り組みや変化を恐れる事なく、現在取り組んでいる事業についても、将来性をふまえ、思い切ってやめるもの、一層注力すべきものを見極め、改革を断行して参ります。

働き方に関しても、様々な取り組みを進めています。年間17日の有給休暇の取得を全社をあげて奨励しています。また、先日全ての部長がイクボス宣言に署名しました。イクボスとは、共に働く部下・スタッフのワークライフバランスを考え、部下のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司です。男性社員も堂々と育児休暇を取れるようにしています。

長久保会長のお話にもございましたが、昨年のトライアル期間を経て、この1月からテレワーク制度も正式に導入しました。このように、柔軟な働き方も導入し、一方で改めて貪欲さを忘れずに、ワールドカップで史上初のベスト8入りを果たした、ラグビー日本代表のように、「ワンチーム」となって双日が次のステージに進むよう、一丸となって邁進して参ります。

最後に、余談となりますが、本日もパンフレットをお配りしているということですが、今年4月8日~4月15日に、新宿の小劇場で、鈴木商店を題材とした舞台が上演されます。当社としても協賛という形で支援し、社員やお客様にも見てもらいます。私も一昨年同じ舞台を見に行きましたが、当社のルーツ、そして当時の商社の熱量を感じる非常に印象的な舞台でしたので、皆様も是非劇場に足を運んで頂ければと存じます。

諸先輩方が築き上げられた資産、ビジネス、人脈などの基盤をしっかりと引継ぎつつ、この双日をさらに成長させるために、変革を恐れず、今年も引き続き努力して参りたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。

以上をもって、私の挨拶に代えさせて頂きます。

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