会員の活動

大阪同好会

立春の日の「白鷹」酒蔵見学

令和5年立春の日(2月4日)、阪神西宮駅に総勢44名の社友とそのお連れが集まりました。全員集合後、立春の明るい陽を受けながら見学する白鷹株式会社の白鷹禄水苑(西宮市浜町1番1号)に向かい、10分程で着きました。入口には、『躍』12月号の巻頭インタビューに登場された六代目社長の澤田朗さん(1991年入社)がおられ、参加者をお迎えいただきました。一行は一旦2階の宮水ホールで澤田社長のご挨拶を受け、新しい「白鷹」のPRビデオを拝見した後、2班に分かれ、それぞれにガイド役の恵木さんと金子さんが付き、白鷹集古館と醸造工場に向かいました。集古館では、白鷹に伝わる昔ながらの酒造り道具、酒器、樽廻船の模型等、文久2年(1862年)創業以来の白鷹の酒造りに関する資料の説明を受けました。

その後、道路を隔てた醸造工場に向かったのですが、道路を渡ったところに「神宮御料酒 白鷹」と刻された記念碑(長年の奉献に嘉して伊勢神宮より贈られた)の前で、「なぜ白鷹が伊勢神宮の御料酒になったか?」の説明がありました。

大正13年(1924年)に伊勢神宮で大御饌(おおみけ)に清酒が初めて採用されることになり、全国三千余の酒蔵の内から唯一「白鷹」が御料酒として選ばれ、戦前~戦中~戦後~現在と御料酒を奉献し続けているとのことでした。

工場へ進み、1階で見学用のシューズカバーと見学用ネットキャップをつけ、酒造りの工程の説明を受けながら、階上に上がりました。仕込みタンクで発酵中の醪(もろみ)を見た後、階下に降り、伊勢神宮の御料酒用倉庫の前で試飲タイム。しぼりたての純米大吟醸の原酒をお代わり自由でいただいた後、宮水ホールに戻り昼食となりました。

昼食は白鷹禄水苑に入っている東京竹葉亭の松花堂弁当に、試飲したのと同じ「しぼりたて原酒」を一人カラフェ1本(300ml)いただきながら、お弁当を楽しみました。

さらに同じ原酒が1年経ったお酒を盃一杯いただき、しぼりたてと1年経過したお酒の違いを味わいました。また、参加者にはこの「しぼりたて原酒」を廉価で提供していただいたので、纏めて買われた方も多くおられました。お酒を十分いただいた後、原大阪支部長のウイットに富んだ挨拶でお開きとなりましたが、帰路は「鷹」ならぬ「千鳥」足で西宮駅へ向かう社友も見られました。

(報告:神山 秀夫)