躍から

躍写真館

BARという空間

松田健司(74178)

BARは不思議な空間である。仕事や家庭を忘れ独りグラスを傾けるもよし。友を誘いゆっくり人生を語るもよし。後輩を連れて「お洒落な店だろう」と自慢するもよし。会話ネタの引き出しが多いマスターとおしゃべりするもよし。酔いに任せて女性を口説くもよしである。お連れして戴いて、その方のお人柄が垣間見えることが多いのもBARである。
写真は、馴染みの銀座のバー。取り壊された一流ホテルのバーをビルの一角に移設した広い空間が心地よい。鉢ごと取り寄せた桜を愛でる会の晩のワンショット。落ち着いた調度、抑えられた照明、そして、シェフが腕を揮う料理が、心癒してくれる「大人の隠れ家」である。入口のドアに表札もなく、BARであることには誰も気づかない。