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新刊紹介

 

「ホテル放浪記」を出版して

 

清水俊一(62303)

新年の社友会に出席して、仲間達から「日本の将来のエネルギーソースとして期待されるアラスカのLNG 開発はどうなったか?」と聞かれました。「残念ながら6年間の努力にもかかわらず、主力株主の財政問題よりプロジェクト投資の直前に中断をする事となりました。しかし中断であり、アラスカは日本にとり地政的にも日米の安全保障から見ても有望なエネルギーのソースであり、将来のニュープレイヤーに託したいと思います。」とお話をしました。

私は2010年に古希を迎え、リタイヤーの世界に入り、ハワイに半分居を移しました。2011年3月11日の東北大震災が起こり、首都圏直下、東海、東南海地震対策として原子力の代替エネルギーとしてLNGの導入を要請され、6年間月1回のペースで海外出張をこなしてホテル放浪の旅を続けました。

2017年3月のプロジェクトの中断後、時間と余裕が少し出来ましたので今までのホテル放浪の足跡をふりかえり古い雑記帳、写真を探し本の出版に時間を割り当てヤット年末に出版が出来ました。素人の個人出版の為色々問題も有りましたが、やっと出来上がった次第です。

編集に際し多くのホテルの宿泊はプロジェクトの開発に結びついており、プロジェクト放浪記とも言えましょう。振り返れば私が20歳代後半に日商と岩井が合併して第3位の総合商社を目指しながら上から下まで全社一丸となって新しいプロジェクトと事業開発に向けて努力したものです。

「本当に出来るのか?」と言う質問と疑問が投げかけられても、経営会議は「取り敢えずやってみよう」と方針を出してくれ、夢を追い事業を実現するためのチャレンジが進められました。米国メジャーオイルの役員と同じ高級ホテルに泊まり帰国後旅費精算の際に苦労をしたりいろいろな思い出があります。

アラスカプロジェクトではプロジェクトのベースキャンプとして使ったキャプテンクックホテルはアラスカの政財界のたまり場で中心です。ゼロからスタートしてアラスカにおいて大きな基盤を6年間で築けたのも、ホテルのお陰と思います。中断発表後も未だにアラスカ州政府、連邦政府及び地元の関係者よりプロジェクトの再開を求める要請が寄せられます。

良いホテルに泊まれば、良い人と会え、良い仕事ができます、私の放浪の経験です。日商岩井及び双日のメンバーも良いホテルに泊まり良い仕事をして欲しいと思います。